ビールと暖かな明かり、そしてアロマの香り。
私は今、自宅の部屋の一室にいる。
夜23時半。窓からは夏の風情を感じる虫の音が聞こえる。
自宅は高台にあるので、街の夜景がよく見渡せる。
緑、黄色、赤と変わる信号。
夜の街を照らすライト。
深夜まで営業しているコンビニ。
心地よい風がその景色に花を添えてくれる。
ひんやりしたグラスは皮膚に癒しをくれる。
そして、間接照明の明かりがビールを淡い朱色に染める。
普段意識できていない観葉植物が暖かな目でそれを見守る。
この部屋はなんて居心地がいいのだろう。
日々の雑踏に塗れると、すぐに見失うこの感覚。
「感じること、味わうこと。」
自分の身体は知っている。
あなたが気づくのをずっと待っている。
僕の暮らしに花が咲く。
暮らしがアートになる。
ああ、人生は今日も美しい。